伊良部漁協協同組合
組合長 漢那 一浩
伊良部佐良浜の代表的な漁業といえば、100年以上の歴史を持つ、カツオの一本釣りです。
カツオ漁は島の経済を長い間支えてきました。南方漁がまだ盛んなうちから、伊良部漁協は、日本初のパヤオ(浮き漁礁)を島の近海に設置し、本格的にパヤオ漁を開始しました。
現在も、喜翁丸、八幸丸、昇栄丸、隆祥丸の4隻のカツオ船が操業しています。特に隆祥丸は、2014年度からの新規操業。カツオ漁が全国的に減少を続ける中、佐良浜カツオ漁活性の象徴でもあり、伝統の火を絶対に絶やさないという決意の表れでもあります。
カツオ漁に欠かせない生餌を獲る『アギヤー』もまた、佐良浜が誇る伝統漁です。漁師の高齢化は深刻な問題ですが、アギヤーあってのカツオ漁。
後継者育成に全力で取り組み、この技術を後世に伝えることが使命と考えています。
一方、マグロ漁は、若い後継者も育ち始め、未来の担い手としての活躍が期待されています。船の大型化など全面的にサポートし、若き漁師たちの将来を応援します。
伊良部佐良浜は、獲れたてのカツオやマグロがその日に食べられる、日本でも有数の港町です。ぜひ、日本中、世界中のみなさまにその魅力を感じていただきたいと、メニューの開発や広報、観光事業など、漁協一丸となって取り組んでいます。